ベスのお父さんに電話をします。
「 今日、ベスはお散歩行けましたか?」って。
今日のベスのお父さんは
連れて行きたいけど行けてないことと
いつもなら、行ってらっしゃいとベスとわたしを送り出してくれるところを
今日は身体が辛くてできないことを話してくれました。
納屋にいたベスは
初めてわたしにお腹を見せてくれました。
たっぷり
たっぷり
ベスに話しかけ
ベスの身体に触れさせてもらいました。
山に行こうか?
お散歩しようか?
って話しかけると
すっくと立ち上がり
いつもの順路でお散歩に行きました。
相変わらずベスは
わたしがちゃんとついて来れてるか
気配を感じながり
確かめながら
進んでいきます。
虫を追うベスは
とっても犬らしく
わたしに気遣うベスは
わたしを包み込むような存在。
散歩が終わると
ワガママを言うこともなく
また納屋へ戻っていくベスの後ろ姿に
切なくなってしまいました。
大好きなお父さんの病状を
どんな気持ちで見守っているんだろうって。
ベスをいっぱい喜ばせたい。
ベスが喜ぶと
きっとお父さんも喜ぶはずだから。
身体が辛そうなお父さんに
声をかけずに帰っていたら
電話をくださいました。
ベスが
お父さんがいなくても
わたしとお散歩に行けたことを
喜んでくださいました。
お散歩のお尋ねの電話の声より
少しだけ元気に聞こえて
少しホッとしました。
毎日
毎日
ベスに会いたい。
わたしがもっと大きな大人だったら
いっぱい抱っこするのにな。
ベスとの山歩きは
愛おしくて至福の時間です。
帰りは
なぜか泣きそうになるけど…
また遊ぼうねって
約束して帰って来ました。
ベスのお父さんも
ベスも
ぐっすり眠れる夜でありますように。